普段まったく興味がないのが、簿記3級を受けることで豆知識をつけていきましょう。
(資本金)ってなんでしょう。どうしてわかりにくいかというと、
株式会社が自体興味をもたないと、理解する機会がなかなかないと思います。
借金と非常に性格が似ていますので、性格といううかまずイメージすると取っ掛かりは理解しやすいです。
まず(資本)というものですが、そういった名目の現金などがあるわけではありません。
あくまでもどういう理由でお金を手に入れたかという「レーベル」のようなものです。
借金を100万円したイメージしてもらいたいのですが、使えるのは借金そのものではなくて、
借金をした手元にある100万円のお金です、このお金を使っても借金は変化しません。借金100万円というのは、
お金を100万円手に入れたときの理由をあらわす「レーベル」です。
株式会社という組織の考え方は、「株主」からお金を投資してもらって、
「営利活動」を行なうことによって、「利益」を株主に分配するというのが本当の目的です。
資本金というものは、つまり株主から投資された元手の金額をあらわす「レーベル」です。
資本金が大きいということは、それだけ多くのお金を株主から預かっていることをあらわしますので、
営業規模も比較的大きくなりますし、多くの人から大きなお金を預けられるだけの信用を持つこともあらわしています。
ということなので、ひとつは会社の信用を表す目安、ひとつは会社の事業規模をあらわす目安と考えられます。
冒頭に書いたとおり、資本金は借金と非常に性格が似ていますが、大きな違いは、
資本金は株主に返す必要がないということです。
資本金が大きければ会社としては安心して事業に使うことが出来るお金が多くなります。
株主は、返してもらえないお金をなぜ投資するかというと、利益の分配である「配当」への大きな期待と、
会社価値が上がったときに手元にある株式を他人に売ることで得られる利益への期待からです。
ちなみに、一般的な株の取引になる、発行済みの株の売買は、旧株主から新株主への売買ですので、
会社にはお金は入ってきません。
資本金の金額を決めるのは「会社」です。そして会社の意思決定は、取締役会および株主総会で決まります。
取締役同士が、増資したい・減資したいということを立案し、株主総会で承認を得て実行されることになります。
資本金は上記の通り、金額の変更が大きな意味を持つことになりますので、
単純な手続きではできないように一定の制約があります。
つまり「会社」がそうしたいと思ったときに変わることになります。
毎年ということはほとんどの会社ではないと思いますが、1年に何回ということはあります。
いちおう細かな例外(授権資本/払込資本や資本金/資本剰余金の区別など)を省いて説明してみました。
株式会社の目的は
株主からお金を投資してもらって、「営利活動」を行い利益を上げる。
利益を株主に分配すること(黒字の場合)
【資本金】(株主から投資された元での金額)
1.会社の信用を表す目安。
2.会社の事業規模をあらわす目安。
【株主】
(投資した金は返ってこない。ではなぜ投資を?)
利益の分配である「配当」への期待、と、会社価値が上がったときに手元に
ある株式を他人に売ることで得られる利益への期待から投資をする。
【資本金の金額を決めるのは「会社」】
会社の意思決定は、取締役会および株主総会。
大企業の豆知識になります。
上場企業のことです。